アタラックス 25mgは抗アレルギー性緩和精神安定剤です。
服用することで蕁麻疹や皮膚のかゆみを抑えることができます。
また、不安や緊張感をやわらげることもできます。

先発品として製造されており、インドを本拠地とする世界的製薬企業であるDr. Reddys Laboratories Ltd.（ドクター・レッディーズ・ラボラトリーズ）によって販売されています。
日本でもアタラックスはPfizer（ファイザー）社によって製造・販売されており、服用することで同様の効果が期待できます。

アタラックス（ATARAX）は、ギリシャ語で“心に平和を”を意味する言葉であり、服用することでアレルギー症状を抑える作用と、気分をリラックスさせる作用を発揮します。
効果・効能

蕁麻疹、皮膚疾患に伴う瘙痒（湿疹・皮膚炎、皮膚瘙痒症）
神経症における不安・緊張・抑うつ

有効成分

有効成分はヒドロキシジン塩酸塩です。
1錠中に日本で承認・販売されているアタラックス錠25mgと同様の25mgを含有しています。

ヒドロキシジン塩酸塩には、2つの働きがあります。
中枢抑制作用と抗アレルギー作用です。

中枢抑制作用は、視床、視床下部、大脳辺縁系などに作用し、不安や緊張感をやわらげることができます。
抗アレルギー作用とは、アレルギー症状を引き起こすヒスタミンという体内物質の働きをおさえることで皮膚の痒みや蕁麻疹の症状を改善することができます。

用法と用量

皮膚科領域には、ヒドロキシジン塩酸塩として、通常成人1日30～60mgを2～3回に分割経口投与する。
神経症における不安・緊張・抑うつには、ヒドロキシジン塩酸塩として、通常成人1日75～150mgを3～4回に分割経口投与する。
年齢、症状により適宜増減する。

副作用

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないため、発現頻度については再評価時における文献を参考に集計されています。総症例4,951例中、主な副作用は眠気（2.50％）、倦怠感（1.09％）、口渇（0.53％）等でした。
使用禁忌・併用禁忌

＜禁忌＞（次の患者には投与しないこと）

本剤の成分、セチリジン、ピペラジン誘導体、アミノフィリン、エチレンジアミンに対し過敏症の既往歴のある患者
ポルフィリン症の患者
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人

＜慎重投与＞

てんかん等の痙攣性疾患、又はこれらの既往歴のある患者［痙攣閾値を低下させることがある。］
QT延長のある患者（先天性QT延長症候群等）、QT延長を起こすことが知られている薬剤を投与中の患者、著明な徐脈や低カリウム血症等がある患者［QT延長、心室頻拍（torsades de pointesを含む）を起こすことがある。］
高齢者
肝機能障害のある患者［肝機能障害のある患者で血中濃度半減期が延長したとの報告がある。］
腎障害のある患者［中等度又は重度の腎障害のある患者で血中濃度半減期が延長したとの報告がある。］
下記の患者［本剤の抗コリン作用により症状が悪化するおそれがある。］
緑内障の患者
前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患のある患者
重症筋無力症の患者
認知症の患者
狭窄性消化性潰瘍又は幽門十二指腸閉塞等消化管運動が低下している患者
不整脈を発現しやすい状態にある患者

＜併用注意＞（併用に注意すること）

バルビツール酸誘導体・麻酔剤等の中枢神経抑制剤、アルコール、モノアミン酸化酵素（MAO）阻害剤
両剤ともに中枢神経抑制作用を有するため、併用により作用が増強されるおそれがある。
ベタヒスチン、抗コリンエステラーゼ剤（ネオスチグミン臭化物等）
これらの薬剤の作用を減弱させるおそれがある。
シメチジン
シメチジンは本剤の肝臓での主な代謝酵素であるCYP1A2、CYP2C19、CYP2D6、CYP3A4、CYP3A5を阻害し、本剤の代謝、排泄を遅延させる。
不整脈を引き起こすおそれのある薬剤（シベンゾリンコハク酸塩等）
併用により心室性不整脈等の副作用があらわれたとの報告がある。

保管方法

室温保存