シルジョイ100mgはファイザー（Pfizer）社により製造・販売されているバイアグラのジェネリック医薬品です。 シルジョイ100mgを服用することで、固く強い勃起を促します。 性的刺激を受けて勃起しやすい状態に誘導するので、中折れしにくく長時間・複数回の性行為が可能になりパートナーの女性を満足させることができます。

有効成分シルデナフィルは、サイクリックGMP（cGMP）特異的ホスホジエステラーゼタイプ5（PDE5）に対する選択的阻害剤です。 バイアグラは当初、狭心症治療薬として開発されていましたが、イギリスの臨床試験で有効性が認められませんでした。
一方、健康成人男子を対象とした試験において、被験者の陰茎が強い勃起をすることが報告されました。 近年、陰茎海綿体がcGMPの増加とともに血流が増加し勃起が発現することが明らかにされています。

また、陰茎海綿体ではcGMPの分解をPDE5が主に行っていることが発見されました。 バイアグラは陰茎海綿体のPDE5を選択的に阻害することにより、血流を増加させ陰茎の勃起を誘発または増強する新規のED治療薬として開発されました。 1993年7月よりED患者を対象とした臨床試験が開始され、シルデナフィルは陰茎に多く存在するPDE5に選択的に作用するため、有効性と安全性が認められています。
日本でも、1991年1月に「勃起不全（満足な性行為を行うに十分な勃起とその維持ができない患者）」の効能・効果が承認されています。

EDに対する勃起誘発作用は、性的刺激を受けることにより起こります。 シルジョイ100mgはPDE5選択的阻害薬であり、催淫剤や勢力増強剤ではありません。 そのため、服用しても興奮してムラムラしたり感度を高め、性的オーガズムを高めたりする効果はありません。 精子の質・精液の量を増やすこともなく、射精量を増やすこともないので注意してください。

シルジョイ100mgは服用することで1時間程度で効果をあらわします。 糖尿病の方や、脊椎を損傷していて満足な性行為をすることができない方にも安全に勃起を促し、性行為を可能にします。 注意点は、有効成分シルデナフィルは食事の影響を受けやすいということです。 食後に服用すると勃起を誘発する行為が弱くなることがあります。 服用するときは食後ではなく、空腹時に服用することをお勧めします。

用法と用量

通常、成人には1日1回シルデナフィルとして25mg（0.25錠）～50mg（0.5錠）を性行為の約1時間前に経口で服用してください。
高齢者（65歳以上）、肝機能障害のある方および重度の腎機能障害のある方については、シルジョイ100mgの血中濃度が増加することが認められているので、25mg（0.25錠）を開始用量としてください。

食事とともにシルデナフィルを服用すると、空腹時に服用した場合に比べ、効果があらわれるのが遅れることがあるので空腹時に服用するようにしてください。

日本では承認されている用法ではありませんが、海外ではシルデナフィルとして100mg（1錠）を服用することができます。 日本人の体質ではシルデナフィル100mg（1錠）の服用は副作用が出るおそれがあるので、必ず低用量から服用を開始するようにしてください。

副作用

シルジョイ100mgの有効成分シルデナフィルは、服用することによりいくつかの副作用が報告されています。

国内の臨床試験において報告された主な副作用は、血管拡張（ほてり、潮紅）、頭痛でした。
海外の臨床試験や市販後の調査では、消化不良や動悸なども報告されています。
重大な副作用には、心血管系に異常があらわれることがあります。
喫煙歴があったり生活習慣病などのリスクのある方に異常が起こりやすい傾向があります。もし持病などがあるのであれば注意してください。
めまいや視覚障害が起こることがありますので、自動車の運転や機械の操作をするときは十分に注意してください。

使用禁忌・併用禁忌

シルジョイ100mgは、以下の方は服用することができません。

有効成分シルデナフィルに対して過敏症になったことがある方。
硝酸剤あるいは一酸化窒素供与剤（ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド等）を服用している方。
心血管系障害を有するなど性行為が不適当と考えられる方。
重度の肝機能障害のある方。
低血圧の方。（血圧＜90/50mmHg）
治療による管理がされていない高血圧の方。
脳梗塞、脳出血、心筋梗塞に最近6か月以内になったことがある方。
網膜色素変性症と診断された方。
アミオダロン塩酸塩（経口剤）を服用中の方。
可溶性グアニル酸シクラーゼ刺激剤リオシグアトを服用中の方。

これら以外にも注意するべき持病の方や薬があるため、継続している薬、健康食品・サプリメントを服用していて、シルジョイ100mgを服用することが可能かどうかわからない場合は医師・薬剤師に相談してください。