イベルメクチン6mg4錠（イベルスキャブ）とは

有効成分としてイベルメクチン6mgを含有する抗寄生虫薬です。
日本でも有効成分イベルメクチンを3mg含有するストロメクトールが販売されており、多くの医療機関で用いられています。
イベルメクチンは体内の寄生虫（糞線虫、ヒゼンダニ）に対して麻痺を起こさせ、死滅して駆除することで、寄生虫感染による症状を改善します。
主に糞線虫症と疥癬の治療に用いられます。
イベルメクチンは今、新型コロナウイルスの治療薬候補として世界中で注目を集めています。

新型コロナウィルス治療・予防薬としての可能性

新型コロナウイルス感染症に対するイベルメクチンを使用した臨床試験は既に世界多数で実施されています。

アメリカのユタ大学は、新型コロナウイルス患者にイベルメクチンを投与する臨床試験を実施。研究結果によると、患者の死亡率が低下することがわかりました。

また、最新の研究によれば、有効成分イベルメクチンは新型コロナウイルス（COVID-19）の治療だけでなく、感染・発症の予防薬としての有効性も示唆されています。

北里大学研究所の発表では、世界27ヵ国で91件の治験および治療目的での使用のうち発症予防で89％の改善が認められています。イベルメクチンを服用することで、新型コロナウイルスがヒトの細胞内で増殖する際にウイルスのタンパク質の核内移行を妨害し、それによって増殖を抑制して予防効果を発揮するといわれています。

論文にて結論付けられた、イベルメクチンの新型コロナウイルスに対する効果が以下になります。

新型コロナウイルスの複製を阻害する
強力な抗炎症作用がある
新型コロナウイルスの新規感染と発症を防ぐ
回復を早め、入院の必要性と死亡率を減少させる
国民全体に配布・使用されている地域では、症例死亡率の顕著な低下をもたらす

世界中の多くの医師が「効果あり」として、イベルメクチンを新型コロナウイルスの予防・治療に使用するよう主張していますが、まだ国際的にも正式には認可されていません。
日本においても、東京都医師会の会長がイベルメクチンの使用認可を強く推奨しています。

ただし、服用したからといって感染しない確率・重症化しない確率は決してゼロではありません。マスクやアルコール消毒などの感染対策は必ず続けてください。

イベルメクチン6mg4錠（イベルスキャブ）のご使用方法

腸管糞線虫症：通常、成人は1回当たり有効成分イベルメクチンとして200μg/kgを、2週間間隔で2回服用します。
疥癬：通常、成人は1回当たり有効成分イベルメクチンとして約200μg/kgを1回のみ服用します。

体重ごとの1回あたりの服用量の目安

15-24kg：3mg
25-35kg：6mg
36-50kg：9mg
51-65kg：12mg
66-79kg：15mg
80kg～：約200μg/kg
イベルメクチン6mg4錠（イベルスキャブ）のご使用上の注意

本剤は水のみで服用してください。
また、空腹時に服用することが望ましいとされています。
角化型疥癬など重症型の場合、本剤の初回投与後、1〜2週間以内に効果を確認し、2回目の投与を考慮してください。
治療初期に、一時的にかゆみが悪化することがあります。
免疫機能が低下していて感染しやすい方が服用する場合は、通常の投与回数以上の投与が必要になることがあり、その場合でも治癒に至らないことがあるので注意が必要です。

糞線虫症や疥癬ってどんな病気？

糞線虫は、主に小腸に寄生する消化管寄生虫です。
皮膚から感染し、腹痛、便秘、下痢、発疹などの症状を引き起こします。
重症の場合は全身に虫が移行し、敗血症、肺炎、髄膜炎などを起こして死に至ることもあります。
疥癬は、ヒゼンダニという小さなダニが人の皮膚に寄生することによる皮膚感染症です。
身体の広い範囲に小さな赤い隆起が生じ、強いかゆみを伴います。

保管上の注意

直射日光・高温多湿を避けて保管してください。
お子様やペットの手の届かない場所に保管してください。