スマトリプタンは有効成分としてスマトリプタン100mgを含む片頭痛の急性期治療薬です。インドの大手ジェネリック医薬品メーカーSAVAが製造販売しております。

有効成分スマトリプタンは国内でも「イミグラン」という商品名で多くの医療機関で使用されている、世界的に人気のある片頭痛治療薬です。本剤はイミグランの海外ジェネリック医薬品となります。

片頭痛は慢性頭痛の一種です。特に女性に多く、頭痛の他に吐き気やめまいを伴ったり、片頭痛の発作が起こる前に目がチカチカするなどの前兆症状が現れることがあることが特徴です。

脳の血管が過度に拡張すると、血管の周囲に存在する三叉神経が刺激を受けます。そして刺激によって発生した物質が血管周囲の炎症を引き起こし、血管は更に拡張&三叉神経がより刺激され、その刺激が大脳へ伝わって痛み・吐き気などの不快な症状が現れます。
これが片頭痛のメカニズムです。痛みなどの症状は時に激しく、学業や仕事に支障をきたすことも多々あるため、片頭痛持ちの方の非常に多くが悩まされております。

スマトリプタンは血管内壁に存在するセロトニン受容体に作用し、過度に拡張した血管を収縮して正常に戻します。そして炎症を引き起こす物質を抑制し、片頭痛による痛みなどの諸症状を改善してくれます。

スマトリプタンは高い鎮痛効果と速効性があり、服用後早ければ30分程度で効果が発現します（効果の発現には個人差があります。）。症状が現れたら、スマトリプタンを早く服用すればするほど高い効果が期待できます。理想は10分以内で、前兆症状がある場合はその時点で服用することが推奨されております。

スマトリプタンは片頭痛の症状が現れた時に服用する頓服薬であり、日常的に服用する薬剤ではありません。またスマトリプタンは対症療法薬であり、片頭痛の根本的な病因を取り除く作用はありません。
スマトリプタンの使用方法

スマトリプタンを通常成人は有効成分スマトリプタンとして1回50mgを片頭痛の症状が現れた時に服用します。
効果が不十分な場合には追加服用することができますが、前の服用から2時間以上空けてから服用してください。
1回50mgで効果が不十分だった場合は、次の片頭痛の症状発現時には1回100mgに増量することができます。
1日の最大用量は200mgとなります。

副作用

スマトリプタンの副作用として、

胸や喉の違和感・圧迫感・つかえ、肩こり、体の痛み、倦怠感、眠気、動悸、めまい、吐き気などの症状が報告されております。軽度であればさほど心配いりません。
眠気やめまいが現れることがあるため、スマトリプタン服用後の車の運転や危険な作業は避けてください。

滅多に起こりませんが重大な副作用として

心臓の異常（狭心症、心筋梗塞、不整脈など）、アナフィラキシーショック、意識障害、けいれん、発疹などが挙げられます。

使用禁忌

以下に該当する方はスマトリプタンの服用を控えてください。

本剤の成分に対し過敏症の既往歴
心筋梗塞の既往歴、虚血性心疾患またはその症状・兆候がある、異型狭心症（冠動脈攣縮）
脳血管障害や一過性脳虚血性発作の既往歴
末梢血管障害・コントロールされていない高血圧
重篤な肝障害

注意点

循環器系疾患や高血圧、肝障害、腎障害、高齢者の方はスマトリプタンの服用に関して慎重な注意が必要です。必ず事前に医師に相談してください。
妊婦または妊娠している可能性のある方は治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ服用可能です。妊娠中における安全性は確立しておりません。
授乳中の方は、スマトリプタン服用後12時間は授乳を避けてください。
エルゴタミン製剤、5-HT1B/1D受容体作動薬（スマトリプタンと同系統の薬剤）、MAO阻害剤とスマトリプタンは併用できません。
併用している薬・サプリメントがある方は必ず事前に医師か薬剤師に相談してください。