ドゥバンタ60mgは、日本では塩野義製薬株式会社によって製造・販売されているサインバルタのジェネリック医薬品です。
ドゥバンタ60mgはインドの有名な製薬会社Intas Pharmaceuticals Ltd（インタス・ファーマシューティカルズ）によって製造・販売されています。

服用することで落ち込んだ気持ちを盛り上げ、活力を取り戻すことができます。
うつ病などのメンタル関連の疾患だけでなく、腰痛などの強い痛みにも効果があり、服用することで強力な鎮痛効果を得ることができます。

有効成分にデュロキセチンを含有していますが、デュロキセチンは酸に不安定で、胃酸によって効果を失ってしまうことがわかっています。
そこでドュバンダ60mgは、胃酸で無効化されず、腸内で吸収されるように加工を施しています。
そのため、ドュバンダ60mgを服用する際は錠剤を割ったり粉砕したりしないように注意してください。
有効成分

ドゥバンタ60mgの有効成分はデュロキセチンです。 その優れた効果より、日本を含めた世界100の国や地域で承認・使用されています。

デュロキセチンは、脳内のセロトニンやノルアドレナリンの量を上昇させうつ症状を改善する働きがあります。うつ症状だけでなく、痛みの神経伝達にも影響を与え、鎮痛効果をあらわすといわれています。 この効果により腰痛や糖尿病性の神経痛など様々な痛みに効果をあらわします。

デュロキセチンの神経伝達物質上昇作用には、起こることは稀ですが特徴的な副作用があります。 脳内のセロトニンが上昇しすぎて起こるセロトニン症候群です。 セロトニン症候群が起こると高熱や身体の震えなどの症状があらわれます。

さらにデュロキセチンの服用中止（とくに突然の中止）により、不安、焦燥、興奮、めまい、知覚異常、頭痛、悪心および筋痛等があらわれることが報告されています。治療が完了して服用を中止する場合は、突然の中止を避けて、状態を観察しながら徐々にデュロキセチンの服用量を減量することが推奨されます。

用法と用量

＜うつ病・うつ状態、糖尿病性神経障害に伴う疼痛の場合＞

通常、成人には1日1回朝食後、デュロキセチンとして40mgを服用します。
服用は1日20mgより開始し、1週間以上の間隔をあけて1日用量として20mgずつ増量します。
効果不十分な場合には、1日60mgまで増量することができます。

＜線維筋痛症に伴う疼痛、慢性腰痛症に伴う疼痛、変形性関節症に伴う疼痛の場合＞

通常、成人には1日1回朝食後、デュロキセチンとして60㎎を服用します。
服用は1日20㎎より開始し、1週間以上の間隔をあけて1日用量として20㎎ずつ増量します。

副作用

報告されている副作用の症状と発症頻度は以下の通りです。

＜5％以上＞

倦怠感、傾眠、頭痛、めまい、悪心、食欲減退、口渇、便秘、下痢

＜1～5％未満＞

不眠、立ちくらみ、しびれ感、振戦、浮遊感、腹部痛、嘔吐、腹部膨満感、腹部不快感、消化不良、胃炎、耳鳴、動悸、頻脈、血圧上昇、排尿困難、高血糖等

＜1％未満＞

発疹、そう痒、蕁麻疹、ほてり、脱力感、あくび、焦燥感、気分高揚、注意力障害、錐体外路症状、不安、異常夢（悪夢を含む）、頭がぼーっとする、口内炎、歯痛、胃腸炎、咽頭不快感、視調節障害、眼乾燥、霧視、耳痛、起立性低血圧、上室性不整脈、失神、鼻出血、背部痛、関節痛、筋痛、肩こり、筋痙攣、性機能異常（月経異常、射精障害、勃起障害等）、排尿障害、頻尿、血中カリウム減少、浮腫、冷感、咳嗽等

＜頻度不明＞

接触性皮膚炎、光線過敏症、血管浮腫、皮膚血管炎、激越、オーガズム異常、嗜眠、失見当識、攻撃性等

使用禁忌・併用禁忌

＜禁忌＞

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
モノアミン酸化酵素（MAO）阻害剤を投与中あるいは投与中止後2週間以内の患者
高度の肝障害のある患者
高度の腎障害のある患者
コントロール不良の閉塞隅角緑内障の患者

＜慎重投与内容とその理由＞

前立腺肥大症等排尿困難のある患者（ノルアドレナリン再取り込み阻害作用により症状が悪化することがあります。）
高血圧又は心疾患のある患者（心拍数増加、血圧上昇、高血圧クリーゼがあらわれることがあります。）
緑内障又は眼内圧亢進のある患者（症状が悪化することがあります。）
軽度から中等度の肝障害のある患者（肝障害が悪化することがあります。また、消失半減期が延長し、本剤の血中濃度が上昇することがあります。）
過度のアルコール摂取者（肝障害が悪化する可能性がある。）
軽度から中等度の腎障害のある患者（本剤の血中濃度が上昇することがある。）
自殺念慮又は自殺企図の既往のある患者、自殺念慮のある患者（自殺念慮、自殺企図があらわれることがあります。）
躁うつ病患者（躁転、自殺企図があらわれることがあります。）
脳の器質的障害又は統合失調症の素因のある患者（精神症状が増悪することがあります。）
衝動性が高い併存障害を有する患者（精神症状が増悪することがあります。）
てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者（痙攣を起こすことがあります。）
出血性疾患の既往歴又は出血性素因のある患者（出血傾向が増強することがあります。）
高齢者
小児等

保管方法

ドュバンダ60mgは、高温・多湿を避けて涼しい場所で保管するようにしてください。
直射日光を避け、光の当たらない場所や容器に入れて保管してください。