ノベロンは先発薬マーベロンのジェネリック医薬品です。
第3世代の低用量ピルで、マーベロンの臨床試験では99.9％の女性が避妊に成功しています。ノベロンも同等の避妊効果があり、先発薬より安価のため経済的負担が少ないのが特徴です。

ノベロンの効果
ノベロンを服用することで排卵が抑制されます。更に、子宮内膜の変化による受精卵の着床の阻害、頸管粘液の変化による精子の通過の阻害により、望まない妊娠を防ぐことができます。

女性ホルモンが補充されることで生理周期が安定し、つらい生理痛を改善する効果もあります。

また、第2世代までの低用量ピルに配合されていた黄体ホルモンの副作用、ニキビや不正出血の症状が軽減されます。皮膚科ではニキビ治療にマーベロンが処方されることもあるため、ニキビが気になる女性にも最適です。

ただし、効果が発現するには7日以上の連続した服用が必要になります。

ノベロンの成分量
デソゲストレル0.15mg／エチニルエストラジオール0.03mg
服用方法・使用方法
1日1錠、生理の開始日から毎日決まった時間に水またはぬるま湯で服用してください。

21日間（21錠）服用したら、7日間の休薬期間を設けてください。

前日飲み忘れてしまったら、直ちに前日の飲み忘れた分を服用し当日分は通常の時間に服用してください。
2日以上飲み忘れてしまった場合は、すぐに前日分の1錠を服用し、当日分は通常の時間に服用してその後は服薬のスケジュールどおり継続服用してください。
副作用
悪心、頭痛、乳房痛、不正出血、嘔吐、倦怠感、下痢、腹痛など。

まれに血栓症が起こる場合があります。
血栓症が生じた場合は直ちに服用を中止し、医師の診察を受けてください。

※血栓症とは？
血管内に血栓が形成され、循環系における血流が閉塞することです。血栓症は四肢、肺、心臓、脳、網膜などにあらわれることがあります。
下肢の急激な疼痛、腫脹、突然の息切れや胸痛、激しい頭痛、四肢の脱力、麻痺、構語障害、急性視力障害などの症状があります。
併用禁止薬
併用禁忌
併用禁忌薬は、ノベロンと相性が悪く一緒に飲み合せすることができないお薬です。

・オムビタスピル水和物

・パリタプレピル水和物

・リトナピル配合剤

併用注意
併用注意薬は、ノベロンと併用して服用するにあたり注意が必要なお薬です。

・副腎皮質ホルモン、三環系抗うつ剤、セレギリン塩酸塩
これらの薬の代謝を抑える恐れがあります。

・テトラサイクリン系抗生物質、ペニシリン系抗生物質
これらの薬は腸内細菌叢を変化させ、本剤の腸肝循環による再吸収を抑える恐れがあります。

・血糖降下剤
耐糖能を低下させ、血糖降下剤の効果を弱める恐れがあります。

・HIVプロテアーゼ阻害薬、非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤
エチニルエストラジオールのAUCが減少する恐れがあります。

・ラモトリギン
肝におけるラモトリギンのグルクロン酸抱合が促されます。

・セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品
この食品は薬物代謝酵素を誘導し、本剤の代謝を促す恐れがあります。