ブプロンSRは、ニコチンを含まずに禁煙治療をすることができるグラクソ・スミスクライン社より販売されている世界的に有名な禁煙補助薬ザイバンのジェネリック医薬品です。

先発品のザイバンも含め日本ではまだ未承認のお薬ですが、強力な効果を持ち、服用することでタバコを吸いたい気持ちをやわらげ、禁煙治療によるニコチン不足の禁断症状を改善してくれます。

ブプロンSRは、世界的に有名なジェネリックメーカーであるサン・ファーマ（Sun Pharmaceutical Industries Limited）社によって製造・販売されています。

サン・ファーマ社はインドのムンバイに本社をおく製薬企業で、1983年に設立されました。

日本の有名な製薬企業である第一三共株式会社の子会社でもあり、アメリカやヨーロッパおよびアジアなど世界40ヵ国に高品質な医薬品を数多く輸出しており、2014年にはジェネリック医薬品で世界5位に輝くような企業となっています。

ブプロンSRもそんなサン・ファーマ社が製造する高品質なジェネリック医薬品として、先発品のザイパンに勝るとも劣らない優れた勃起誘発効果が得られるので人気となっています。

有効成分のブプロピオンはアメリカにおける「臨床ガイドライン：喫煙と依存症の治療」で第1選択薬に指定されており、多くのタバコをやめたいと考えている方に使用されています。
ブプロンSRの効果・効能

禁煙時のイライラ・集中困難・落ち着かないなどの症状の緩和

ブプロンSRの有効成分

ブプロンSRの有効成分はブプロピオンです。

1錠にブプロピオンとして150mgを含有しています。

ブプロピオンは、服用することでニコチン拮抗作用をあらわします。

今までの禁煙治療は、タバコのかわりとしてニコチンガムなどでニコチンを補充するニコチン代替療法は主流でした。

ブプロピオンはニコチンを有していない禁煙治療薬として、1997年に初めて承認されました。

服用することで、ニコチン不足による禁断症状のイライラや気持ちの落ち込みを抑えることができ、それによって禁煙治療をサポートします。

注意点として、ブプロピオンは禁煙治療だけでなく抗うつ薬としても使用されているということです。

ノルエピネフリン・ドーパミン再取り込み阻害薬（NDRI）としての働きもあり、服用することで脳内の神経伝達物質を調整することで抗うつ作用をあらわすことがわかっています。

抗うつ効果をメインとして、抗うつ薬としてザイバンと同様にグラクソ・スミスクライン社よりウエルブトリン（Wellbutrin）という商品名で海外では販売されています。

2007年には、アメリカの2,018万4,000の小売店において4番目に多く処方された抗うつ剤ともいわれています。

すなはち、ブプロンSRはザイバンだけでなく、ウエルブトリンのジェネリック医薬品でもあるともいえるのです。

ブプロピオンを禁煙治療で服用するよりも高用量服用することで抗うつ作用をあらわしますが、高用量のブプロピオンを服用すると発作の副作用を起こしやすくなることがわかっています。

そのため、ブプロンSRを服用する際も、症状をよく観察し、何か気になる症状があれば速やかに医師・薬剤師に相談するようにしてください。
用法と用量

完全にタバコを吸わない日を1週間後に設定し、服用を開始します。
1～6日目までは、1日1回150mg（1錠）を服用してください。
7日目は、1回150mg（1錠）を1日2回（計300mg）服用してください。
寝る前の服用を避け、8時間以上間隔をあけて服用してください。
8日目からも1回150mg（1錠）を1日2回服用してください。
この日からタバコを吸うことはできません。
通常49日で禁煙治療を終えることができます。
それまでで禁煙治療が完了しなければ最大63日まで1回150mg（1錠）1日2回服用で治療を続けることができます。
65歳以上の高齢者の方や腎・肝機能に問題のある方は1日300mg（2錠）服用せず、1日1回最大150mg（1錠）の服用にとどめてください。

副作用

有効成分ブプロピオンは、服用することでいくつかの副作用が起こることが報告されています。

主な副作用として、蕁麻疹、不眠症、うつ病、興奮、不安、振戦、集中障害、頭痛、めまい、味覚障害、口渇、吐き気、嘔吐、嘔気、胃腸障害、腹痛、便秘、発疹、かゆみ、発汗、発熱等が起こることが報告されています。
重大な副作用として、呼吸困難、ショック、アナフィラキシー、多形紅斑等が起こることが報告されています。

これら以外にも、服用することで副作用を起こすおそれがあります。
とくに、高用量のブプロピオンを服用すると副作用を起こしやすいことがわかっており、1日に450mgを超えるブプロピオンを服用すると副作用を起こしやすいといわれています。
ブプロンSRを服用して、何か気になる症状があれば速やかに医師・薬剤師に相談するようにしてください。
使用禁忌・併用禁忌

＜禁忌＞（次の方は服用できません）

本剤に含まれる成分に対して過敏症やアレルギー症状を起こしたことがある方
てんかん発作を起こすおそれのある疾患がある、あるいは過去にてんかん発作を起こしたことがある方
拒食症や過食症などの摂食障害がある、あるいは過去にあった方
中枢神経系の腫瘍のある方
重度のアルコール依存症やベンゾジアゼピン系抗不安薬を服用している方
肝硬変など、重度の肝機能障害のある方
うつ病やパーキンソン病治療薬としてモノアミンオキシダーゼ阻害薬（MAO阻害薬）を服用している方、服用を中止しても14日以内の方
現在あるいは過去に双極性障害と診断されたことがある方

使用にあたって注意事項

錠剤は服用すると適切に有効成分を放出するようにコーティングがされています。そのため、錠剤を砕く、粉砕する、割る、噛むなど錠剤を破壊するような服用はせず、水またはぬるま湯でそのまま服用してください。
めまいや眠気を起こすおそれがあるので、ブプロンSRを服用する際は自動車の運転等、危険な機会の操作に従事しないようにしてください。

保管方法

ブプロンSRは、高温・多湿を避けて涼しい場所で保管するようにしてください。
安全のため、子供の手の届かない場所で保管するようにしてください。