ベンラーXRは日本でも承認・販売されている抗うつ薬イフェクサーSRカプセルのジェネリック医薬品です。

1日1回服用することで、気分が晴れずに落ち込んだり、悲観的になったり、やる気がでない、集中できない、眠れないなどの心の症状を改善し、気持ちが前向きになるのを助けてくれます。

ベンラーXRは比較的新しいタイプの抗うつ薬であり、特定の脳内神経伝達物質にだけ選択的に作用するため副作用を起こしにくく、一般的な抗うつ薬によくある口の渇きや便秘などの副作用を起こしにくいのが特徴です。

さらに、ベンラーXRは服用後に24時間かけて少しずつ有効成分が吸収されるように調整された徐放性タイプのカプセル剤に有効成分ベンラファキシンを配合することで1日に何度も薬を飲まずともよくなりました。1日1回ベンラーXRを服用するだけで十分にうつ病を治療できるので、職場や学校など周囲の人にうつ病の治療をしていることを知られたくない方も安心して使用することができます。注意点として、徐放性のカプセルのためカプセルを開けたり噛み砕いたりして服用すると正しい効果が発揮されないのでカプセルはそのまま飲むようにしてください。
ベンラーXR37.5mg（エフェクサージェネリック）の有用成分

有効成分はベンラファキシンです。

ベンラーXRは有効成分として1カプセル中にベンラファキシンを37.5mg配合しています。

ベンラファキシンはSNRI（セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤）といわれるタイプのお薬です。服用することで2つの脳内神経伝達物質ノルアドレナリンとセロトニンの再取り込みを阻害する作用があります。それにより脳内のノルアドレナリンおよびセロトニンの濃度が高くなり、それによって抗うつ効果を得ることができます。ノルアドレナリンの濃度が高くなると意欲が高まり、セロトニンの濃度が高くなると気分が軽くなります。

ベンラーXRは1カプセル中に日本で販売されている先発品よりも大量のベンラファキシンを配合しているので強力な抗つ効果が期待できます。また、日本ではうつ病の治療にしか承認されていませんが、海外では社会不安障害やパニック障害の治療のためにもベンラファキシンは使用されています。
用法と用量

通常、成人は1回ベンラファキシンとして37.5mgを1日1回から始め、1週後より1回75mgを1日1回食後に服用します。年齢・症状により1日225mgを超えない範囲で適宜増減されます。増量は1週間以上の間隔をあけて行われ、1日用量として75mgずつ増量されます。
本剤は1カプセル中にベンラファキシン150mgを含有します。日本で承認されている使用方法では服用することができません。
海外では症状に応じて1回に150mgを服用する用法が承認されていますが、初回から1回150mg服用しません。症状に応じて徐々に増量して服用します。
医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。急に中止したり、量を減らしたりすると不都合な症状（攻撃性、軽躁、不安、激越、神経過敏、錯乱、睡眠障害など）があらわれることがあります。
［ご家族の方へ］自殺、興奮しやすい、攻撃的になる、ちょっとした刺激で気持ちや体の変調を来すなどの行動の変化やうつ症状などの元々ある病気が悪化することがありますので、その危険性について十分に理解できるまで医師から説明を受け、患者さんの状態の変化について観察し、変化がみられた場合には医師に連絡してください。

副作用

まれに下記のような症状があらわれ、[　]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。

不安、錯乱、発汗[セロトニン症候群] じっとして黙り込む、筋肉のこわばり、飲み込みにくい[悪性症候群] 筋肉が発作的に収縮する状態[けいれん] 呼吸困難、喘鳴、血管浮腫[アナフィラキシー] 発熱、から咳、呼吸困難[間質性肺疾患]

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
使用禁忌・併用禁忌

過去にベンラーXRに含まれる成分で過敏症のあった人
モノアミン酸化酵素（MAO）阻害剤を使用中、あるいは使用中止後2週間以内の人
肝臓に重度の障害がある人
腎臓に重度の障害がある人または透析中の人

保管方法

乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。