ヴァギフェムは、膣に直接挿入することで大量の女性ホルモンを補充することができる膣錠です。

使用することで有効成分エストラジオールを大量に得ることができ、更年期によって減少してしまった女性ホルモンを補うことができます。

アプリケーターを用いて膣に挿入することで使用し、それによって膣炎や更年期障害の改善のために使われています。
ヴァギフェムの効果・効能

日本では未承認のため、日本人向けに承認されている効能・効果はありません。

例として、海外では膣炎や更年期障害の改善のために使用されています。

ヴァギフェムの有効成分

ヴァギフェムの有効成分はエストラジオールです。

エストラジオールは卵胞ホルモン（エストロゲン）の1つであり、一般的には女性ホルモンといわれるホルモンです。

使用することで女性ホルモンの不足で起こる腟部の炎症を抑え、不快な症状を和らげる働きがあります。

通常、腟炎、子宮頸管炎または子宮腟部びらんの治療などに使用されています。
用法と用量

日本では未承認のため、日本人向けに承認されている用法・用量はありません。
例として、海外では通常、成人は1回1錠を1日1回指示された時間に腟内に入れますが、治療を受ける疾患や年齢、症状により適宜増減されます。必ず指示された使用方法に従ってください。
腟内挿入用の薬です。専用のアプリケーターを使用して膣内に挿入し、決して飲まないようにしてください。
手指をきれいに洗ってから薬を包装から取り出し挿入してください。
使い忘れた場合は、気がついたときにすぐに忘れた1回分を腟に入れてください。次の日からは指示どおり使用してください。絶対に2回分を一度に使用してはいけません。
誤って多く使用した場合は医師または薬剤師に相談してください。
医師の指示なしに、自分の判断で使うのを止めないでください。

副作用

主な副作用として、乳房痛、乳房緊満感、発疹などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

まれに下記のような症状があらわれ、［　］内に示した副作用の初期症状である可能性があります。

このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。

息苦しい、全身のかゆみを伴った発赤、眼および口の周囲の腫れ[アナフィラキシー様症状]
長期に使用した場合、下肢の疼痛・浮腫、突然の息切れ、激しい頭痛[血栓症]

以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
使用禁忌・併用禁忌

＜次のような方は使う前に必ず担当の医師と薬剤師に伝えてください。＞

以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。乳癌や子宮内膜癌などの腫瘍があるまたはその疑いがある。
妊娠または授乳中
他に薬を使っている（お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、大衆薬も含めて他に使用中の医薬品に注意してください）。

使用にあたって注意事項

＜重要な基本的注意＞

定期的に婦人科的検査（乳房を含めて）等を実施すること。

保管方法

乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。